このレビューはネタバレを含みます
宮崎駿監督の「プロフェッショナル 仕事の流儀」を事前に観た上で本作を鑑賞した。
冒頭部分である火事のシーンの演出が素晴らしく、そして恐ろしくてこの瞬間から心奪われてしまった。
眞人の生命力の強さに強く胸を打たれた。
突然の不幸で母を無くし、新しい環境に変わって虫けらのような扱いを受けて。
生と死が渾然一体した世界に迷い込んだ前と後でも、彼に迷いはなかった。
ただ、目の前に立ちはだかる壁に彼は知恵と勇気を絞り立ち向かっていく。
その好奇心と勇敢さに私は彼に強く惹かれた。
眞人は宮崎駿自身なのではないかとプロフェッショナルで語っていたが、あれだけの作品たちを生み出し続けた人だ。
1つの作品を生み出すのに、どれほどの魂と命を削ったのだろう。
それを何回も繰り返してきたのだ。
眞人と同様に宮崎駿監督の生命の強さにしばらくの間心が締め付けられる思いを感じた。