オトメチカ

マダム・ウェブのオトメチカのレビュー・感想・評価

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)
3.0
んーーーーーーーーーーー、心意気は買う、だがヘタ! という感じ。

序盤、母が倒れた病院に駆けつけた少年が「救きゅうたい員のおねえさんありがとう!」と"ぼくのかぞくの絵"を主人公に渡したとこで、(母が運ばれた病院に父に連れられて急いでやってきて母が今助かって、ボク、そのお礼の絵いつ描いたん……?)とざわついたのを皮切りに、なにかを描きたくて入れたんだなこのエピソード、というのがことごとく不格好で、観ながらつまずきまくってました。ちなみに件のシーンは主人公が子供の扱い不得手ですぜ、ってことでしょ? んで不得手なのに〜? からの〜? ってことでしょ?

同僚隊員が乗った救急車の横っ腹に猛スピードで突っ込んだトラック、その先に海しかないんだけどあのスピードでどこ行くつもりだったの?
「夢の中に出てくる人たちの顔を再現しました」他人が見た夢の中の登場人物の顔を再現!? マジで!? そしてそんなことはできるのに、ハックした全ての監視カメラなどは肉眼で確認しなきゃいけなくて、あのスーパーハカーのおねーさんはずっと起きっぱなし?
富と力を手に入れた、と言う割には「最上階のなんかいい部屋住んでる」くらいしかわかんないヴィランのふんわり仕上げの「富と力」っぷり。脳内アッコが「何をされてる方なの?」とうるさかった。
初見のジャングルの中で両腕むき出しで、木しかないところをなにか手元の紙見ながら歩いてるだけで目的地にたどり着ける主人公。
ナンバーもぎとった(もぎ取るシーンで都合よくその辺に転がってた工具は笑った)盗難車に延々と乗り続けられる不思議。もっとこう、検問とかさあ。緊急手配とかさあ。あるでしょ、なんか知らんけど。
突如始まる救急救命訓練。「神経毒だけど蘇生すれば助かるから」その情報どっから。終盤の展開のために"入れなきゃいけなかった"シーンだったんだな、と苦笑い。
ブリトニーの新曲ですよぉー! とラジオDJが紹介する"TOXIC"、ぶち破られるカルバンクラインの広告、2003年ですよ、の演出はそのまますぎて若干の共感性羞恥を誘うやつ。

箸が転がっても大爆笑、三十路主人公からしたらワケわからん世代のティーン女子たちが、出産を目の前にして団結しちゃうとことかね、ああここはいいなあ、という場面もあるんすよ。でも残念ながら、他のダメだった部分をカバーして挽回するほどのパワーはなく……女子3人組と盲目のマダムメンタースパイダーパーソン……爆誕してこれで終わりっすかね。すごくときめくチームなのに。
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