カタクチイワシ映画レビュー

マダム・ウェブのカタクチイワシ映画レビューのレビュー・感想・評価

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)
3.3
こ、これは…、近年のアメコミ実写映画の中でもかなりヤバい出来なのではないでしょうか。
幾つか単発の目を惹くショットなどはあったもののホントにそれだけ。話に魅力が無さ過ぎます。

ヴィランが少女達を狙う理由とか真っ当だしごく自然な生存欲求だと思うけど、一本の作品内でそれだけで引っ張るにはキャラクターの魅力・説得力があまりに弱過ぎだと思いました。
正直『ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース』作品は今のとこそんなんばっかな気がします。

少女3人の背景・家庭環境にしても、それぞれの社会問題が作品のテーマとして描かれるのかと思いきや、ファサッと上面を撫でるだけ。ラストで新たな家族の絆が出来ましたってやられても、いや、だから説得力ねぇってばさ…。中身がスッカスカなんですよ。
つーか何がマーベル初の本格ミステリー・サスペンスだよぅ! そこだけは本気で期待してたのに!
この嘘つき! 予告詐欺! ださコスチューム‼︎

はぁースッキリ。あ、でもイイところも勿論あります。主人公カサンドラ/マダム・ウェブ演じるダコタ・ジョンソンさんはとっても美人さんだし、彼女が守ろうとする3人の少女達も違った個性の持ち主で皆んなカワイイ。目の保養には最適かと(でも個人的に1番好きなのはメインの4人よりエマ・ロバーツ)。


う〜ん、今後のシリーズが心配になる1作でした。『ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース』は今のところ作品を跨いで登場してくるヒーローがいないと思うので、シリーズとしての人気は弱いんじゃないかなぁ。なのでファンは兎も角、単発で観るぶんにはあまりオススメできない作品でした。次作は頼むよ〜!