「責任を取る。それが私の仕事だ」
やはり、室井さんと青島の話になる。上に立つ人間と、現場で働く人間に必要なもの。和久さんの決死の言葉も沁みる。青島とすみれさんの関係性も良い。
フジテレビが1番盛り上がってた時の映画ということもあり、お台場全域を使った大がかりな撮影。湾岸署も「空き地署」だったのに、フジテレビが出来て開発が進み始めたことで人の流れも土地の変化も早くなっているお台場、という時代背景も事件解決の鍵となる(もうすぐなくなってしまう大江戸温泉…)。女性の社会進出やリストラ問題など、当時の社会の空気感も反映されている。だからこそ、真矢みきには嫌な奴だけで終わってほしくなかったけども…
この規模の殺人事件でお台場封鎖までやるかー？とは思ったけど、犯人の動機や設定は分かりやすくてなかなか良いし、予想つかない展開で謎を追っていく楽しさもあり、お馴染みのキャラクターの活躍は何回見ても面白い。
ネゴシエーターとして覚醒した真下が良い！クリミナルマインドとか好きなので、こういうネゴシエーションやプロファイリング大好き。真下は経歴や血筋だけで見たらキャリア組なのに、それを鼻にかけず低姿勢で努力し続けているところがキャラとしてお気に入り。雪乃さんに対してだと何故か交渉術一切使えずただキモい奴になるのもなんか良い。
今作はテレビ放送でもう何回も見たことあるけど、改めて見ると逆に新鮮な感じがした。こういうTHE大衆映画で金使って面白い映画作れた時代もあったんだよなぁ、としみじみ。
