このレビューはネタバレを含みます
当方本シリーズを見るのは初めてでしたが、十分楽しめる内容でした。
ご都合主義な所は当然存在しますが、それを差し引いても後半の盛り上がりっぷりは素晴らしいです。
まず余裕で待機している敵の大将をただの農民たちがこっそり横から直接討ち取るという流れが面白いです。正直あんな何百という数の兵に守られてるのを全部避けながら、ゴリ押しで大将までジャンプして討つというのは無理ある流れですが、カメラワークとテンポ演技によって非常にハラハラさせられる展開でした。
あの場面で一番光ってるのは片岡愛之助でしょう。機転を効かせ頭脳で勝つ彼が数百の兵に守られ最初どっしり構えているにも関わらず、相手の策略にハマり動くことがないまま焦ってしまう。その間に見落としていたただの若者に近付かれ斬られる。この普通はありえない面白い流れを見事に自然かつ迫力ある演技で魅せています。
後半はほぼ文句なしの素晴らしさでしたが、私はこのシリーズを知らないので前半の吉沢亮パートはよく分からなかったし、仲間が射たれながら頑張ってるのに動くなって言われたら文字通り何もしないという行動を取る彼がイマイチでした。
またあの終わり方はムズムズしますよねえ。ドラマなら良いんですが映画の次シーズンの頃には忘れてますしただ今だけモヤモヤするだけの演出です。
あいつに立ち向かった仲間皆殺されたのに山崎賢人だけ跳ね返されるのズル!って思いましたし、そもそも休戦中で打ち上げしてる最中に襲ってくるアイツもズル!ってなっちゃいます。
でっかい刀持って最強感出す割に姑息な野郎じゃないか。
でも面白い映画でした。