レストランを辞め移民支援施設の料理人になったカティ。食べられれば何でもよいという環境で、彼らに料理を教え始める。
”シェフと呼ばれるんだ。いつの日かね。”
出身も習わしも異なる彼らとのコミュニケーションは簡単ではなかったが、料理を通して少しずつ理解し合っていく。やはり食というものは誰しもが興味を抱く万国共通の言語なのだろう。
サッカー好きな彼らに対し、厨房をサッカーのポジションに例えて教えることでやる気とチーム感を出させたのは見事。
また、ただのお気楽な料理映画ではなく、フランスの移民問題を取り上げていたところもよかった。料理人にならなかったとしても、料理を通して学んだことが彼らの人生の糧になることを願うばかり。