お馴染みのお約束を踏まえて、更にそれを捻って、メタのまたメタ。主人公側はバッチリ臨戦態勢。対するゴーストフェイスの方も、更に狡猾で神出鬼没。襲う襲われる、監視する監視される、追う追われる身が重なって入れ替わる複雑な構図だ。てか、４とその次を観てなかったので、いつのまにかそんなことに？とすっかり置いてけぼりになってしまった。
まあ何となくこれまでの流れは掴めたし、シリーズのレガシーを強調して、そこに過去のホラー（敢えて過小評価されたり忘れられたりしてるのを！『サイコ２』のアレとか！）のオマージュも入れて、盛り沢山。ホラー映画ファンの楽しみだけでなく、自虐みも加わってるのが今どきらしいかも。犯人は予想通りだけど、それでいい。
相変わらずゴアは強めだし、舞台が都会NYということで、人ごみと逆に死角となる現場をセレクトしてあるせいで、やっぱどんなホラー映画より「人間が一番怖い」と思わされた。怖い。
