タナカ商店

スモールワールドのタナカ商店のレビュー・感想・評価

スモールワールド(2021年製作の映画)
3.8
子供たちが商品のように売られてしまう…


人身売買という“闇”を徹底的に見せていく。
訳も分からず誘拐されて汚いおっさんのところへ売り飛ばされる。
やがてそれが当たり前のように体を売ることになってしまうが、その中には耐えきれず自殺する子供だっている。
輝かしい未来が待っていたはずなのに…

主人公は執念深く捜査していくのだが、やがて自分自身も小児性愛ではないかと疑いを持つようになる。
事件を解決したいのか、あの汚い連中に自らもそうなってしまうのか…
登場人物の苦悩も描かれています。

気持ち悪い性癖のおっさんが次から次へと出てくるから不快でしかない。
子供を守る立場であるはずの大人がこうなのかと絶望的になる。
しかも警察にもそういう趣味の奴がいて悪い連中と繋がってるのだから救いようがない。

あまりにも辛くて悲しいが鑑賞する価値はあるでしょう。
ただ、終盤にアクションが入ってるのは正直いらないと思った。
何か急にジャンルが変わった感じがして違和感が残る。
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