初ヤコペッティ🐕️
世界の奇習を記録したドキュメンタリーとうたっておいて、実際には過剰演出とヤラセが横行したモキュメンタリーとして有名な珍品。
先日観た『食人族』でゲンナリが治まりきらない今日この頃ですが敢えて鑑賞。
″食用の犬″と″ペットとして愛される犬″の対比に始まり、人間の身勝手さが身に沁みる皮肉たっぷりな構成が見どころなので、『食人族』ほどの嫌悪感・不快感の凄まじさはなく、まだ見やすかったです。が、もちろん動物虐待、虐殺シーンはやっぱり不快極まりないもので、印象としては淡々といろんな不快な映像をただ見せられただけに留まってしまった感じ。
どこまでがヤラセなのだろうか?…と考えれば考えるほど本作が嫌いになってくる。放射能で方向感覚を失った海亀がしまいにはひっくり返ってしまう展開は、環境問題に物申す的な描写ととらえられますが、これがヤラセでわざとひっくり返したとかだったら胸糞悪すぎる。
…動物を殺しても食べたから問題ないと開き直るルッジェロ・デオダート監督がヤコペッティ組出身だということを考えると、、ヤッてるな…
観て良かったと素直に思えない作品でしたが、大量の鳥が舞う草原を歩くどっかの部族のカットは神秘的で忘れ難いものでした。