billymarie

丘の上の本屋さんのbillymarieのレビュー・感想・評価

丘の上の本屋さん(2021年製作の映画)
3.7
本やお店を通していろいろな人と古本屋の店主が心の通ったやりとりをする様子が描かれている。

自分がもし商売をするなら、こんなお店ができたらいいなと思う理想のようなお話でした。

はっきり言って商売なのにお金のやりとりを全く重視しておらず、それよりも互いに人間としての心や知識のやりとりをしているように感じました。

ほとんどの人はこんな事は今の世の中じゃ現実だと有り得ないし、リアルさに欠けると感じたかもしれません。

ただ、私はあえておとぎ話のようでもいいから、こんな心の通った触れ合いができる人と人とのやりとりはどうですか?と見せたのではないかと思います。

特に我々の暮らす日本では、大人が他人のお子さんに話しかけるだけでも変質者扱いされかねないような、殺伐とした社会になっていると感じます。今回のイタリアや他の国々でも同じような事は起きてるだろうし、また最近は商売においてスピードやお金中心で考える極端な資本主義というのが加速しているのではないかと思います。

そういった社会に向けてこの映画には、お金中心ではなく、まわりの人に優しくし、お互いに思い合い、立場や年齢や人種の違う人たちとも理解し合える社会になってほしいという思いが込められているのではないかと思いました。

私のレビューは基本的に長くて、自分の考えが暴走気味なので、最後まで読んでくれる方は少ないかもしれませんが、読んでいただけた方がいるならありがとうございます
billymarie

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