「人は死ぬ、しかし死は敗北では無い。」
とは、ヘミングウェイ御大の言葉。
人間は物語として語られ、物語として誰かの身体で生き続けれるのね。
本や映画は、そんな他者の生に波及できる希望かなと思う。
開幕ドーンとUNICEFロゴが出た時は、説教臭いやつかと身構えてしまいました。
先入観よくない('ω'乂)ダメー
イタリアの小さな村の古本屋さんを営む店主のリベロを中心に、様々な人間模様を描く。
移民の貧しい少年に本を貸し、漫画から童話、小説、伝記、、と少しずつ内容がレベルアップしてゆく。お勧めの口上と、読み終わってからの感想会が素敵。
「本を読むのは食べ物と同じ。」
私も同じように沢山の物語を、離乳食からはじめ、咀嚼し血肉にしてきたからこそ、こんなにも心が惹かれるのだろうか。
年齢差を忘れるような、星の王子さまの感想を伝え合う姿が眩しいの。
イタリア移民がアメリカで差別され苦労したことを歴史として知っている為、日記と少年を重ねているのは上手いなと思う。
移民に行ってた国から、移民を迎える国になった歴史は、リベロの人生と等価なのかもしれないね。
店主の発禁本コーナー(!)の
天文対話、純粋理性批判、進化論、マキャヴェッリ、怒りの葡萄、ボヴァリー夫人、ドクトル・ジバゴ、、、
歴史を作る作品群が豪華ぁ( *¯ □¯*)
単調な撮影でドキュメンタリーっぽく見えたり、ストーリーもご都合感で着地点は想像しやすい作品なのだとは思うけど、
(ラストのそれは当てられなかったけど)
時には魂(ソウルジェム!)の濁りを浄化する作品も良いのです。
よく分からないツボにはいって、号泣しちゃうやつ(*´˘`*)エヘヘ