うかりシネマ

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビーのうかりシネマのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

生活に困窮するアルバイト殺し屋の神村兄弟は、「プロの殺し屋を殺せば殺し屋協会に所属できる」という噂を信じ、ちさと・まひろを殺そうと計画する。
やくざとの全面抗争だった前作と異なりスケールを小さくしつつ、前作のキャラや設定を掘り下げ、世界観を味わい尽くす造りになっている。

本作のアクションを一手に担う神村兄弟は、プロでないのでそこまで強くはないが、会話や設定ではなくアクションだけでキャラを作っていくのが独特。描写を割くことなくクライマックスで加速していく。
メタ読みとしても主人公二人が死ぬことはないので、サブキャラや兄弟で死亡/生存のスリルを作っているのが偉い。

インターネット的な引用は前作据え置きだが、ボケっ放しでツッコミを削っているのでくどくなくなっている。
<ベイビーわるきゅーれ>シリーズは社会から弾かれた二人が主人公だが、「金はあるのに期日ぎりぎりまで支払わない」に社会不適合者として共感した。
『花束みたいな恋をした』のネタバレがあるので注意。