くう

岸辺露伴 ルーヴルへ行くのくうのレビュー・感想・評価

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)
3.8
『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフ作品『岸辺露伴は動かない』を実写化したNHK連続ドラマ版の特別編。

連ドラファンにとっては嬉しすぎる劇場版であり、『ジョジョ』読者にとっては「スタンドが見えない変わったヘブンズ・ドアのリアル」を新鮮に楽しめる作品だと思う。


連ドラ版でも美しかった映像はスクリーンサイズでますます生え、ルーヴル観光としても楽しめる逸品。

ファンタジーホラーがお好きな方には絶対に合うはず。


連ドラではもうお馴染みになっている一生の露伴を初見の方がどう思うかは分からないが、これを機にぜひ連ドラ版も機会があったら見ていただきたい。

(ストーリー自体は連ドラ版の方が短編ならではの楽しさがあると思う)

他のユーザーの感想・評価

どこを切り取っても岸辺露伴。木村文乃が艶やかすぎて胸がドキドキした。
Ginny

Ginnyの感想・評価

3.6
公開記念舞台挨拶中継、上映前の回を鑑賞。
謙杜くんの舞台挨拶を見逃すわけにはいかないと、旅行帰り直行で行きました😌

岸辺露伴映画だから今日は全身黒で行きましたが壇上に上がられた皆様も黒で決めていて一緒だー(一緒ではない)と嬉しかった。

岸辺露伴は、確かルーヴルのものだけ漫画貸してもらい読みました。大きなサイズの。
ジョジョ読んだ事なく世界観が掴めなかった記憶。月日を経てNHKドラマ版がとても面白く好感を抱いていたところ、まさかの謙杜くんが岸辺露伴映画に出演。めでたすぎる。

色んな魅力が詰まった謙杜くんが好きです。
可愛さもかっこよさも美しさもミステリアスさも、角度や表情によって見せる顔が違う。
舞台挨拶の時も感じましたが映画本編ではより端正な顔立ちが際立って伝わり、謙杜くんの顔の美しさこそがルーヴルの芸術品では?!となりました。
ただ…顔の造形、立ち居振る舞い、見た目はパーフェクトでも発声と滑舌、喋り方等声の演技はまだまだ成長の余地があるのではないかと思いました。
というのも、その他周りの人たちがすごすぎて。

高橋一生さんは、最高にクールでかっこよく、独特な世界観をしっかり説得力を持って伝えることができる抜群の演技力をお持ちで、岸辺露伴実写は彼あってこそのものとしみじみ思う、今回も素晴らしい完成度でした。
余談ですが私も最近「〜じゃあない」と、「あ」をきちんと発音して喋ってます。急にそうなりました。

泉鏡花役の飯豊まりえさんは、ドラマよりも存在感増していて良かったです。
原作には登場しないようですが、いて良かったと思います。

最近エヴァの舞台や鬼滅の能を鑑賞して、媒体が変わることで作品が進化する、幅が広がる面白さを実感しています。実写の際に完璧に同じものを再現しなければ気が済まないと思っていた時代もありましたが、漫画やアニメではできない、できなかったことをする、複数の可能性や発表される時代に合わせた変化が興味深く、また生の舞台だからこそできること、魅力というものを体感して、メディアミックスの多彩さを知り、寛容になってきました。

原作へのリスペクトを伴ったメディアミックスは、内容が変わっても新たな選択肢というか回答の提示として受け入れて良いと思いますし、たとえ内容が変わっても元の原作の良さが損なわれるわけではないので、広く受け止めるのもアリじゃ?と思うこともあれば、原作へのリスペクトがない消化試合的メディアミックスはガチギレするしてもまぁ致し方なし。

本作は、舞台挨拶で高橋一生さんが語っていた通り、小道具や美術がとても丁寧に作られており映画作りに対する誠意が伝わりましたし、謙杜くんもおすすめしていた通りカメラアングルが良いッ!ほんとーに良いッ

岸辺露伴の世界を描く気合いが感じられました。

あと、驚いて、なんだか嬉しかったのがエンドロール、謙杜くんの名前のところに「なにわ男子」がなかったことと、製作委員会とか、プロデューサー?とかにジャニーズや藤島ジュリー景子の名前がなかったこと。
今まで見てきたジャニーズ出演映画では、そういうものが多くて、売り出すための土台が出来上がってるジャニーズのための映画感があって複雑な気持ちがありました。
だから、エンドロールを見て謙杜くんは、若き日の岸辺露伴役として、妥協しない映画作りをする人たちに彼本人の魅力をきちんと見初められたんだなと嬉しくなりました。
なにわ男子の、長尾謙杜くんが好きなので、グループ名がないさみしさもありましたが、「長尾謙杜」という個人の名前のみ連ねるところが謙杜くんの活躍の第一歩感があってそれはそれで良いなーと。
映画館で上映される映画への出演が初めてって意外だったけど、それが大好きなジョジョに関係する映画でとても素敵な記念になって良かったね。
舞台挨拶のスタイリングもヘアメイクもばちばちに決まってかっこよかった。眉毛整えたのかな。太い眉も好きだよ。

そして美波さん。
舞台挨拶での、ヘヴンズドアーを通してもその人の真実?を理解することはできない、読む側のフィルターがかかるといった旨の発言がとても面白く目から鱗で感激しました。
この素晴らしい着眼点と感想をうまく司会者の方が拾い生かせてなかったように思え、私は残念に感じました。勿体無い。
演技もすんばらしく、作品を支えていました。

だが情の若林の祖母役で好きだなと思った白石加代子さんが出ていて嬉しかった!
一癖二癖?癖というかチャーミングな魅力があり一筋縄で行かなそうな生命力があるおばあちゃん役として抜群の存在感!
サングラスも良かった。

木村文乃さんも、美しくミステリアスな雰囲気が絶妙で見応えありました。
テンション?感情の切り替えが難しそうな役でしたが、健闘しているなという印象。

まだまだ岸辺露伴の実写化みたいなーと思う。岸辺露伴の実写というか、高橋一生が演じる岸辺露伴がもっと見たい。

謙杜くん演じる青年期から高橋一生の岸辺露伴への繋がりが腑に落ちない感じなのですがそこの部分の登場人物の内面設計はどうなっているのでしょうか…?
ただ舞台挨拶で謙杜くんと高橋一生が並んでる様子を見ると2人ともお顔が端正でそういう共通点は良いなと思った、耳の形は違うと思うけど。
心地良いセンスが混ざり合う愛されスピンオフ劇場版。一段と暗く不気味な雰囲気と魅力たっぷりの風景、ルーブルは言わずもがな日本パートの会津がまた良い味を。ヘブンズ・ドアァッー自分を乗り越えていく露伴先生に負けじと生きていきたいね
PON

PONの感想・評価

3.5
蜘蛛が苦手な人は注意!

私は十分楽しめました。
確かにやや冗長なパートがあったけど、逆に言えば説明が丁寧で分かりやすいので、これはこれで好きです。
Gun

Gunの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

ドラマの延長線上という感じ。
だがそれでいい!!!!!!!!!
ナナセにドキッとした。
カメラワーク、ルーヴルの荘厳さ
1枚の絵みたいに美

(飯豊まりえちゃん可愛いゾ)
(楽しみにしすぎたかも…スペシャルドラマでもいいかも…小声)
きゃな

きゃなの感想・評価

5.0
絵画や作品に乗せた想いや怨念って何年経っても観客に伝わるよね。
それくらいに本気で人生を込めて作ったものが、何百年も時を経て現実に起こってるなんて、素晴らしすぎるな。
実際は人がバタバタ死ぬなんて辛いけど、それで報われるんならな、、
ってくらい作者辛い現実で可哀想だった。

実写化で奇妙で非現実的なのに、本当にあり得そうと思うのは、演者さんのリアリティと、撮影場所。
高橋一生、木村文乃さんかっこよすぎたな。

フランスと日本が対称になってるバランス感もよかったな。
若い頃の岸辺露伴とナナセの出会いの下宿の素晴らしい場所!美しさと古さが混ざる木造建築、自然が綺麗な庭園。
木村文乃さんのアジアな黄味がかかった肌と黒髪のコントラストもすてき。

フランスのとんでもない装飾、圧倒的だったな、ルーブル美術館の地下倉庫、ロマンだァ。
29

29の感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

蜘蛛が意味深にずっと出てきている割には理由が薄いと思ってしまったけど不気味で陰湿で気持ち悪さを出すための演出としてはアリだった。
若露伴は高橋一生の露伴の若い頃だとは思えずで残念だった。もうちょっとミステリアスな雰囲気の俳優の方がよかったかも。
年上の女の人に振り回される子どもの露伴という時点であまり今の露伴とのイメージからは想像のつかない話であったためここのパートはずっと違和感を持ちながら見ていた。
ルーヴルの場面はずっと面白かったのでもっと長くてもよかった。逆に言うとルーヴルに行く前と後の場面が多すぎる。
最後の先祖パートは長く感じたし、まるまるなくても別にいいかなと。
ルーヴルのところで終わって最後にななせが出て露伴と話すところで終わった方が好きだったかもしれない。
sai

saiの感想・評価

3.8
原作でも特に好きな、この世で最も黒い邪悪な絵に纏わるお話。
記憶の片隅にいる女性を思い出すにつれ、誘われるかのように舞台はルーヴルへ。

世界観を細部まで再現したような映像がとても美しくて惚れ惚れする。

モナ・リザが背景として映る贅沢さと、あのあたりのシーンがとても好き。
全体的に美しかった。

ルーヴル美術館はもちろん、木村文乃さん演じる奈々瀬も艶やかで惹かれた。
露伴先生もパリにいるだけで絵になるし、泉京香も露伴先生や作中には少ないコミカルさがあって安心する。

青年露伴には賛否両論あると思うが、現在の露伴先生にはない人間味や幼さがあって好きだった。

例の絵のシーンは、ゾッとして鳥肌がたったので、人の少ない上映(可能であれば誰もいない)でまた観たい。
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