滝井椎野

岸辺露伴 ルーヴルへ行くの滝井椎野のレビュー・感想・評価

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)
3.9
やはり高橋一生、岸辺露伴役として100点満点中200点。
内容としてはしっかりとシリーズの味が出ており、おまけにルーヴル美術館の様子を大きなスクリーンの高画質で観れてかなり良かった。

この岸辺露伴というキャラクターの良いのが、とんでもなく偏屈で変わった人間なのだが、結構ピンチには焦ってビビる人間らしい一面があるところ。その辺のメリハリが高橋一生は実に上手い。
今回感慨深かったのは、モナリザ(ルネサンスの頃の荒木先生)とのツーショット。これがまた画になるから凄い。

露伴先生以外にも、実写版での良改変が編集者の飯島まりえ。
奇妙な物語の中での彼女がいてくれるおかげでとっつきやすさはかなり増していると思う。
やはり物語におけるツッコミ役は大抵の場合大切なのだと思える。

正直、最後の最後過去の話なんかは若干の蛇足味を感じてしまったが、それでも全体を通して十分に『岸辺露伴は動かない』の世界観に浸ることができた。
滝井椎野

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