Pam

風の谷のナウシカのPamのレビュー・感想・評価

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)
4.5
これだけ映画ファンを名乗っておいて。。。初見。。(おはずかしぃいい)

しかもこの作品1984年?は???これ大事ですわ。

チェルノブイリよりもベルリンの壁よりも昭和天皇崩御より前ですよ。昭和59年って。その頃にこのアニメがあったのに、2021まで見てなかったあたしはアホ?

ひとり大反省会。

ある意味この人の作品のそれ以降は結構見てると思うので、そういう意味ですべての原点なんだなという思い。

まず第一、、設定でガツン。
宮崎さんってグレタより100倍筋金入りなんだよ。それでもメカが好きでヲタクで怪獣みたいな異型が好きで、女の子はみんな処女で、おじいさんはみんなハイジのおじいさんで。すごいおじさんなんだね。しかも絵もかける。天才だよこの人。


いやいやいやいや。

多分ですね私が当時見てたらアホすぎてわからなかったとおもうので、今見られて幸せです。ナウシカからもののけへというのがよくわかった。もののけはわかりやすい。しかしナウシカは人間の欲のプロットも入り乱れてるので大人の理解を要する。

ここでは、ナウシカたんの「やさしい」「包み込む心」ですべてを解決しようとする幼稚さみたいなものもあるんだが、私としてはもののけや平成ぽんぽこのやるせなさ、どうにもならない、どうすればいいんだ?もっと賢くなろうぜのメッセージのほうが好きだな。

ただこの猛毒や王蟲いまのコロナと重なって寒気がする。領土は中米台湾だ。日本はのんびりとした風の谷かもしれないしあのベジテかも知れない。トルメキアは明らかに米国だ。

女性の描き方にしろ、彼女たちは処女(にしないとおかしい)か不具者なのでセクシー枠を抜け出てる。(多分、ヲタクな監督は女性を描けないという大鉄則なのか)それだからか女が強く今の時代のポリコレにピッタリ当てはまってて逆に怖い。わざとじゃないんですよ。偶然というか?多分監督の逃げかも知れない。本当の女を描きたくて。

彼の描くヒーロー女性は、DCやマーベルのセクシーピチピチ全身スーツのブリー・ラーソンやワンダーウーマンのギャル・ガドットなんか目じゃないわけ。空飛ぶ時、髪の毛をなんでまとめない?ブリー・ラーソン??ワンダーウーマン、おまえ、戦うのに肌露出しすぎ。痛いやん。

そういう邪念もなんにもなしの女性ヒーローたち。すごすぎる。

もうすこし、この作品がわかるようになるまで、あと何回見なければならないだろう。ありがとう、ネットフリックス!
Pam

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