みー

風の谷のナウシカのみーのレビュー・感想・評価

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)
3.5
原作ファンではありますが、ここでは原作は持ち出さずに映画のみの感想を。
ナウシカは、大人になって見ると、「大人の事情」が分かるようになるのに加えて、言葉の意味が分からなくてスルーしていたところが分かるようになって、よりこの世界観の残酷さが理解できました(根切りにしろ、とか。)。
何よりも、ナウシカの喋り方が少々子供っぽく聞こえるようになったのは、歳を取ったということなんだなあ……。
それから、即退場したはずのラステルが、意外と後々鍵になるというか、彼女のおかげでナウシカが命拾いする場面が何度もあることに気づいて、何者だよ……と思いました。
腐海に不時着したときに王蟲が触手でナウシカを調べるシーン、あそこはその後に出てくるナウシカの夢のシーンを見ていたという理解てよろしい……?そう捉えると、王蟲が取り上げられた子王蟲が殺されていないことを教えてくれて、その後の「あの人が生きているの」との整合性も取れる気がする(ただ、この解釈だと、生きてたことが分かった後にあのトラウマチックな夢見てるってことになるんですよね……。)。
点数がやや低めなのは、所々で後の展開ありきの謎行動が気になるからです。なぜ族長を最初に殺す。殿下を人質といっしょくたにして輸送機に乗せるな。王族の人間に特攻させるんかい。なんでメーベェ一機を追いかけちゃうのか。そして、丸腰のナウシカに機銃掃射しちゃう殿方大人げなくて笑う。まあ、それが戦争よね……。
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