ぽり

風の谷のナウシカのぽりのレビュー・感想・評価

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)
5.0
私ぐらいの世代の人なら金ローで何度も何度も見てる風の谷のナウシカ、しかし映画館で見るのは初めて。見たことあるし…とスルーするつもりでしたが、映画館に行った友人知人があまりに絶賛するので、気になって。

結果、映画館で見てよかった〜!
ナウシカの絶叫、王蟲の大群、ユパ様の躍動、そして戦闘シーン、飛行シーン、飛行シーン、飛行シーン………。こんなに手に汗握るほど面白い映画だったなんて。家のテレビの小さい画面からは到底得られない興奮と緊張感、映画が始まる前に買ったジンジャーエール結局全然飲めなかった。エンディングの最後の最後、最高潮まで引っ張って引っ張ってこれでもかというぐらい盛り上げたまま余韻に浸らせてくれるドラムロール、久石譲天才か?と思いましたが、あれをあんな大音量で聴けることなんて今後そうないのでは…と思ったら、本当に映画館で見られてよかった。

メーヴェでの飛行シーン、助走をつけて気流に乗って、画面いっぱいに空と眼下の風景が広がるのが本当に気持ちよくて。延々飛んでるシーンだけ見てたいぐらい。技術的なことはわからないけど、手書きのアニメーションであれをやるってものすごいことなんだろうなぁ。

一番見てた頃には理解できなかったことや、気づかなかったことが多少わかるようになってたり、年をとったことで見方が変わったことも色々あって面白かった。
思春期の私は、正直、ナウシカは聖女みが強すぎて若干鼻につくな…と思っていたのだけど、改めて見直したら激昂してトルメキア兵殺してるしそんなに聖女って感じでもなかった。真面目で、責任感が強くて、ひたすらに優しい一人の女の子。序盤の無邪気な彼女を知ってるからこそ、途中から孤独に佇むシーンが多くて切なかった。そんな感じで普段は穏やかなのに、スイッチ入ると頭も肉体もキレッキレでめちゃめちゃかっこよくて、何?これは今で言うギャップ萌えなんでは?設定盛り過ぎでは?そんなこんなで今日一日でナウシカのことがかなり好きになってしまった。

とりあえず、漫画版揃えようと思います。
ぽり

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