ゆっくりでいい。きっと元気になる。
マーカスのラップを聞いたメイソンが言葉に詰まって「なんて言えばいいのか…」と言ったとき、マーカスは「何も言わなくていい」と答える。何も言わず、ただそばにいること、寄り添うこと。これが実際は難しく、愚かな私はつい何か言わなきゃいけないような気がしてしまう。そのときはこの映画を思い出そうと思いました。
主人公とジェイデン、最初は保護する側と保護される側と言う立場だったのが、次第に戦友のようになっていき、さらにはジェイデンのほうが大人に見える時もあって。ふたりで車をボコるシーンよかった。
あと、常にユーモアを忘れず温かいメイソン。施設の中でも、主人公にとっても、彼がどれほど救いになってるか。でもその彼も独りぼっちだった過去があり、養父母と出逢って救われているんだよな。この映画のキャラクターたちは大人も子どももみんな傷だらけだけど、生きて、いろんな人と出会って、ゆっくりその傷を癒やしていってほしい。
マーカス役の子がえらいかっこいいなと思ったらキース・スタンフィールドだった。レミマレックも出てるしなにげに豪華ですね。
