ぽり

エノーラ・ホームズの事件簿のぽりのレビュー・感想・評価

3.6
シャーロックホームズの妹が主人公ですがミステリの要素はごく控えめ。主題としては、16歳の少女が、女性が今よりもっと不自由だった時代に当時の常識や抑圧にとらわれず、自分がどう生きるかをみずから選んで決める…というような。そこに謎と冒険とアクション、そして初々しいロマンスも絡んできて盛りだくさん。込められたメッセージもわかりやすく伝わってきました。
反面、一個一個の要素の掘り下げは浅くてふわふわっとしてるところが多い。そういうところも含めて、全体的に少女漫画みたいだなあと思いました。

アクションはかなり肉弾戦というか、めちゃめちゃ体張ってた!ドレス姿で本気の柔術すごいです。貴族の彼がかなり美形で、彼が憂いを帯びた表情をするたびに、「あっ憂いを帯びた美形だ〜」と思いながら見てました。最後の鉄柵越しのシーンは最高でしたね…

なお賛否両論の「第四の壁を超える」演出(ちなみにこれ他の方のレビューで初めて知った用語!!学びだ)ですが、最初は気にならなかったものの、途中からエノーラがカメラ目線でアップになるたびに「話しかける?今話しかけてくる?」とドキドキするようになってしまったので、私はナシ派ということで…。最初と最後だけにしてほしかったかな〜
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