このレビューはネタバレを含みます
物語⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
映像⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
脚本⭐︎⭐︎⭐︎
芝居⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
音楽⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
フィンチャー監督作を劇場で観るのは初。
最速上映やるというので迷わず初日鑑賞。
(ネトフリ未加入)
率直な感想をいうと
めちゃくちゃ好みだった。
原作となった同名グラフィックノベルでは主人公は"待ち時間"に煙草を吸っていたけれど、今作ではヘルシー野郎になりthe smithsを聴きながらヨガをやっていた。
全くもってハードボイルド感はない。
それでもファスベンダーの佇まいとシンプルな衣装も相まってめちゃくちゃクール。
劇中では殺し屋って本来こうあるべきだよねというのが十分過ぎるほど伝わった。
徹底的な準備/計画と証拠隠滅。
物語が進むにつれて、
この人だったら"絶対に失敗するわけないのに"という演出がしっかりとあったからこそ、主人公のそこまでやる?という中盤〜の恋人襲撃に関わった人物を見つけだしてサクッと殺すしていく行動に説得力が必然的に生まれる。(なんと世話になってきた雇主まで殺してしまう)
逆に言うと、ここまでの殺し屋が何故あんな失敗をするのか?となったけれど。
あと、特筆すべきなのは筋トレ野郎との戦闘中の音楽。不穏な電子音楽が鳴っているのか鳴っていないのか分からない程度の音量で流れる。こんな戦闘シーンは今まで観たことないよ。クール。
フィンチャー監督らしい、ソリッドな演出が全体に冴えまくっていて最高でした。
是非フィジカルでリリースして欲しい。