淡々としているので途中で飽きそうになったけれど、相変わらずの映像と音のセンスの良さで結局最後まで目を離さず観てしまう。
雰囲気はゾディアックに通じるものがある。
暴力の日常性。
フィルターを通したような痛み。
刺激的なはずなのに淡々と平凡にすら感じてしまう。
日常に溶け込むもの、続いていくリアルなものはエンタメやドラマではないのだ。
ジェットコースターも怖すぎると実感がなくて声も出なくて、逆に慣れてくれば刺激は当たり前になる。
切り取ること、いつか終わるもの、自分のものではないから消費できるものだからと味わっていたエンタメ性を排して残るものはなんなんだろうと考えた。