渋谷にいたからふらっと立ち寄った作品、舞台挨拶付き上映。
そもそもこれは商業映画なのかな?
睡眠をテーマに3人の役者達が独白をしていく物語。
インタビュー形式になっていて、美しい風景や部屋の中で3人の出演者それぞれが映し出される。
イメージビデオさながら。
『sleepLess』というタイトル通り、睡眠について語る場面はあるが、どちらかというと価値観や仕事についての考え方などパーソナリティに焦点を当てていた印象かな。
桜井ユキと松本穂香は知っていたし、考え方に共感できる部分もあったが、最後の仲万美さんは…
何だろ、自分はこの方を知らなかったんだけど、知名度がとてもある前提で話が展開されていく為、違和感はとても強い。
そもそも有名な方なの??と、入り口で躓いてしまう人も多いのではないだろうか?マドンナの件も分からず、周りからの評価がそれ一辺倒で嫌気が差した逸話や元パートナーの話など、とにかく何も分からず。
この方の経歴を詳しく知らない人はお断り作品になってしまっているような…
そうした経緯もあり本編部分はちんぷんかんのまま終了。
ただ、個人的には睡眠学に関して興味があった為、時折インサートされる権威の先生の話は興味深く拝聴した。
「なぜ眠るのか」「眠気とはなんなのか」この2つについてはほぼ何もわかっていないとの事。
まさに衝撃的事実。
レム睡眠とノンレム睡眠の話などは有名だけど、ノンレム睡眠中においても脳の消費量は変わらず、決して休息しているわけではないらしい。
何かしらの分野が回復しているだろう推測は出来るが、詳細は不明。
眠気に関しても何らかのストレスが時間とともに蓄積され、寝ることで解消されることしか分かっておらず、最先端の研究でもまだまだその程度という話だった。
いや〜身体の仕組みって奥深い。
睡眠は全ての生物が行う習性と発言されていて、これだけ医学と科学が発達してもまだまだ解明されていないことばかりという部分に生命の神秘を感じられた。
このような形で先生の話は面白かったが、作品としてみるとほとんどの方が受け付けない類の一作ではないかな?
う〜ん、やっぱり商業映画の括りではない気がするし、なんならファンムービーとも違う気がしてしまった。