「室井慎次完結編」としてしっかり締めてくれた。
後編は徹頭徹尾、彼の人生にフォーカス。
ずっと観てきたボクからすると万感の思いを抱く仕上がりだった。
果たせなかった約束…自分を許せぬ想いを抱え、必死に足掻く生き様。
苦悩しながらも里親として責務を果たそうとする献身的な姿に芯から痺れた。
最後、酔っ払った時にポロっと溢した本音…誰にも打ち明けることなく何十年も歯を食いしばり、耐えてきたんだろうな。
愛すべき者たちを守るために生きる男はカッコいいね。
ホワイトアウトの探索、「風呂を沸かしておいてくれ」の言葉、旅立つ眼差しにフラグが立ちすぎていて…言葉を失うよ。
あ、それと秋田犬のシンペイが可愛すぎて癒やされたのと、めちゃイケ世代としては懐かしい狂犬バージョンの加藤を見られたのも良かった。
秋田犬と狂犬のコラボ(笑)
ただのワンクールドラマ、TVからスタートしたコンテンツがここまでになるとは…
27年の歩みを鑑みると奇跡的。
しかも室井慎次は主役ではなく、これはあくまでスピンオフの企画。
そもそも"スピンオフ"という言葉も「踊るシリーズ」によって認知されたはずだし、TVが強かった時代のレガシーとして十分すぎるほどの功績を残してくれたと思う。
室井さんお疲れ様でした。
そして、次は…真打ち待ってます。
鑑賞予定の方はエンドロールのその後、劇場が明るくなるまで絶対席を立たないように!!!