夏の少し前に見てたやつ。
原作にエグいDVや性的な描写が多く、話題になっていた作品。
鬼畜な男とそれに支配される女性、その辛さ、心情、性のリアルにフォーカスした一作。
人によっては本当に受け付けないかも…
気持ち悪さと不快感が満載のイカれた物語。
読了済みの身としてはどこまでやるのかな~、って興味津々だったけれど、奈緒と三吉彩花はよく頑張っていた。
個人的には奈緒以上に三吉彩花の立ち振る舞いを評価したい。
最後まで走りきるプロとしてのプライド、強い覚悟を感じられる。
そして、鬼畜男役の風間俊介ははまり役。
表と裏の顔の使い分け、クズ男の振る舞い、「金八先生」の兼末健次郎を思い出す。
こういう役柄を彼が演じると抜群に映える。
世代的に見ていた人ならあの狂気がわかるでしょ?
ただ、「映画として面白いか?」と問われると…
描写のハードさは伴っていたし、再現度という意味では高い。
でも、なんだろう。
元々"面白い"や"楽しい"を感じる類の作品ではないため、まぁこんなもんなのかな、が正直な感想。
ちなみに、騒動となった「インティマシー・コーディネーター」問題についてはこれまで日本に概念がなかったわけで、使わない=悪、みたいな論調は極端すぎると思う…
徐々に文化として馴染ませ、使わない意向なら役者が出演を快諾しなければいいんじゃないかな?
選択の自由を与えることが大切。
「多様性」問題もそうだけどね。
海外では一般的、でも日本ではまだ未成熟な文化をいきなりスタンダードにして0or100で語った挙げ句の私刑は酷。