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バイバイ・ラブ
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バイバイ・ラブが配信されているサービス一覧

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『バイバイ・ラブ』に投稿された感想・評価

警察に追われていたところを助けてもらったゲイと助けた男のボーイミーツボーイ(?)逃避行モノ。当時としてはかなり珍しいテーマの映画で面白かった。冒頭の新宿の街並みをもっと見ていたかったし、あの導入シークエンスはかなり面白い。ペンキを投げ合い、アメリカ男を呆気なく銃殺、娼婦と3人でラジオを解体しての電子セックス。繋がれないモノ同士が電線を通じて繋がり合うのはまさしく映画。
上映後に監督へのトークショーがあったがかなり面白かった。勅使河原宏に40回ほど頼み込んで助監督になり、『砂の女』や『他人の顔』の助監督を担当。その後は東映の契約助監督へ。本作がゴダールからの影響を受けたことを嬉しそうに語る姿にグッときた。(チャリはもちろんトリュフォー!)ゲイの役はゴールデン街で美少年を探していたところ見つけた人らしい。とにかく金の工面に苦労した様子が生々しかったが、楽しそうに語る監督の姿を見て自然に笑顔になった。室田日出男が声で友情出演。
クィア映画としての男女の逃避行もので、フレームの中に世界を見出そうとする自主映画魂がとても好み。美術的に凝った邸宅で物を投げ合った2人がネオンな照明に導かれてベッドを共にするシーンや、主人公がプールにて他の女に目移りする場面で疎外感に苛まれた男が普段着のまま水に飛び込むところなど、図式的なものが先行しているあたりが『気狂いピエロ』との違いであって個人的に趣味と合わないところではあるが、矢張り、逃避行vs警官というだけで無意味に銃撃戦が勃発してスムーズに人が倒れていく流れは大好きで、日数を重ねるうえで仲良くなったであろう役者同士が共に風呂に入ったりする撮影はグッとくるものがある。
70年代日本における前衛映画であり、クィア映画の先駆け的な存在だが、筋書きはアメリカンニューシネマ的な犯罪逃避行もので、ともかく撮影技術が見事。インディペンデントでありながら、車を燃やして崖から落として見せたりと、カタルシスのある大掛かりな仕掛けも多数。いとも簡単に警官の銃を手に入れ、躊躇したり隠れるようなそぶりも見せずにバンバン撃ちまくるという行動原理の欠如も映画の活劇性を高めていく。車に乗せたカメラの動きや、走りゆく車を俯瞰のロングで捉えた撮影など見応えはどれもあるが、クィア映画らしい性的なシーンでの描写だけがどうしてもこの映画の中では過剰に浮いている気がしてしまう。