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インサイドのIKのレビュー・感想・評価

インサイド(2023年製作の映画)
3.0
ニューヨークの高層ペントハウスに閉じ込められた絵画泥棒(ウィレム・デフォー)が、どうにか部屋から脱出しようとする話。

食料はごく僅かしかなく、水道は壊れており、エアコンも故障して超高温と超低温と行ったり来たりしている有様。
こうしたハードな環境に加えて、誰も話し相手がいない孤独と有り余る暇な時間とも戦わなければならない。

ペントハウスに残された大量のアート作品とその他諸々を駆使して、どうやって脱出するかを描いたサバイバルドラマかと思いきや、極端な環境下でおかしくなった頭で「芸術とはなんぞや」という哲学を追い求め、また七転八倒しながら脱出方法を探り始める。
こうした往復を繰り返していき、最後とある境地に辿り着くが、サバイバルドラマとしては消化不良気味だし、芸術の追求としては正直難し過ぎてよぉわからん。
ただ大量のアートをぶっ壊して再構築したとある作品の存在感が異様だったので、「破壊なくして創造なし」スピリットは感じた。
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