普通に終盤までは面白かったです。
この主人公のウィレム・デフォーの危機迫る演技は素晴らしいと感じるのですが、60代後半で足腰の弱る年齢の人間が、窃盗組織の中枢ではなく肉体労働の末端で、ヘリから降下するのは若干リアリティにかけて引っかかりながらの鑑賞でした。
お爺ちゃんが骨折するんじゃないかとヒヤヒヤします。
終盤の狂気じみてくる行為の唇に穴あけ未遂はよく分からなかったのが正直なところ。
芸術とは狂気のその先に概念破壊が発生することで生まれるんですかね。
個人的には全ては金持ちの掌の上だったとなるかと思ってましたが、アッサリでした。
「活力」が人間に大切なのは共感しました。