アンダーカレントのあぺのネタバレレビュー・内容・結末

原作完全予習済。
今までの今泉作品と比べたら下の方だけど真木よう子と井浦新が橋で交差するシーンのショットの切り返しは原作を凌駕していて涙出た。　ロケーションを立体的に活かすことに成功しているし今泉は過去作のような細かい演出ではなくて、シンプルにショットで人を泣かせ来ている。正直ここの切り返しが本作のハイライトだった。
それと原作で残念だった真木よう子と瑛太の再会シーン。再会までの前振りが素晴らしいので死ぬほど期待したんだけど、原作ではただ2人の絵と台詞が交互に繰り返されるだけで何とも拍子抜けしてしまっていた。だけど映画だとやっぱり真木よう子と瑛太の演技力によって何倍も魅力的になっているだけでなく、最後真木よう子が瑛太にマフラーをかけてあげる様子を店のガラスドアからロングショットで撮っているのも素晴らしい飛躍だった。原作でもリリーフランキーが店から見ているという程ではあるんだけど、室内から捉えるということはしていなかったし、漫画でそれをやっても成功しないだろう。真木よう子は昔よりも今の方が断然オーラが出ているし、この前の「人志松本のツマミになる話」で既に風格が出ていた。