市川雷蔵さん主演の『大菩薩峠』三部作の第二章です。
多くの三部作で最高作となることもある2作目では、あえてキャラクターが分散することで、深みが増し、物語が広がります。
本作もそんな一本です。
机龍之介は新選組から天誅組へ、死への欲動から生への執着へ、と極端に真逆へと進みます。
本人は業と気づくわけですが、根深い心の闇と向き合います。
一方、彼を仇として追う方も合流と離散のサスペンスが展開します。
完結編への橋渡しではありますが、ニューシネマ的な要素より娯楽性を高めた作品ですね。

• #たむ的雷蔵映画レビュー

◎フラフラと幕末史を彷徨う雷蔵竜之介の漂泊

1960年 大映京都 カラー 90分 シネマスコープ
＊4Kデジタル修復版（2K上映）だが色調淡し

三部作の第二作。

本人に何の政治的な信念も目的もないのに、フラフラと新撰組やら天誅組やらに関わる机竜之介のロードムービー。

何だかなぁと思いながらも、三隅研次の手だれた演出と、セットとロケを上手く融合した絵作りで、それなりに飽きずに観ることができた。

《参考》
＊1
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/大菩薩峠_竜神の巻

＊2 大菩薩峠　竜神の巻(1960)
1960年12月27日公開、90分
moviewalker.jp/mv20003/

＊3 大菩薩峠・竜神の巻
www.raizofan.net/link4/movie4/bosatsu2.htm
＊＊ 上記ページ表紙
www.raizofan.net/daibosatsu/ryujin/front2.htm
＊＊ 上記サイトTop page 市川雷蔵のファンサイト“ようこそ雷蔵ワールドへ”
www.raizofan.net/829717.htm

＊4 くらのすけの映画日記　2009-12-22
映画感想「大菩薩峠」「大菩薩峠竜神の巻」「大菩薩峠完結篇」
cinemalamour.hatenablog.com/entry/20091222

＊5 プロフェッサー・オカピーの部屋
映画評「大菩薩峠　竜神の巻」
2010/07/16 15:45
hokapi2.seesaa.net/article/201007article_17.html

＊6 アルパカ映画館　2011/07/13 18:58
大菩薩峠　2011/07/12
alpacakewpie.blog134.fc2.com/blog-entry-141.html

＊7 e-徒然草　2015/09/30 13:43
映画 大菩薩峠（1960、1961大映）
e-tsurezure.seesaa.net/article/2015-09-29.html

＊8 ビバ映画祭り　2020-07-10 05:50:25
【特集58】市川雷蔵、大菩薩峠 三部作
ameblo.jp/kita9916/entry-12609999550.html

＊9 狂い咲きシネマロード　2022Dec18
東映・大映・東宝！　3種の『大菩薩峠』
tooms1954.blog.fc2.com/blog-entry-1332.html

＊10 俺の命はウルトラ・アイ　2024-03-02 14:37:53
大菩薩峠　三部作　衣笠貞之助脚本　　三隅研次・森一生監督　市川雷蔵主演作品　
ameblo.jp/ameblojp-blog777/entry-12842795102.html

＊11 ガレージ映画館　2024-07-08 17:38: 14
『大菩薩峠 竜神の巻（1960）』
ameblo.jp/sdi00963/entry-12859154638.html

＊12 小説「大菩薩峠」の旅 　- 　　2015年夏
　ー　大菩薩峠、羽村、青梅、白骨温泉、白川郷、五箇山、大牧温泉　　　　　　　　　　森谷　東平　　Tohei Moritani
www.tmoritani.com/Travel/25_DaibosatuToge/

＊13 ALL REVIEWS
書き手：中野 翠　2023/04/28
『大菩薩峠〈1〉』(筑摩書房)
allreviews.jp/review/4245

＊14 おめ通　2023.05.09
「大菩薩峠」中里介山ゆかりの羽村・禅林寺〜羽村市郷土博物館を散策
ometsu.net/zenrinji-nakazatokaizan-2023-05/

《上映館公式ページ》
映画デビュー70周年記念
市川雷蔵映画祭　刹那の煌めき
20252.22〜4.18 シネ・ヌーヴォ
www.cinenouveau.com/sakuhin/ichikawaraizou2025/ichikawaraizou2025.html

大菩薩峠の続編、竜神の巻

いいところで終わった「大菩薩峠」、結局、２人の決着は着かず、因縁が強まるところから始まる。





中村珠緒が別役（お豊）で登場、
瓜二つとは都合の良い設定。


光を失う竜之介。
それでも複数人に囲まれた敵をぶった斬る。
気配を察知する鋭い洞察力。


ストーカーっぽくて腹立たしい金蔵。
随分と身勝手な振る舞いが恐ろしい。


執念で追いかける兵馬、
凛々しい真っ直ぐな眼差しが良い。


お松、災難な女性だ。
突然さらわれてしまう。



そしてクライマックス、

ほんで、
「またしてもかーい！」の結末、

次はいよいよ完結編だ。