このレビューはネタバレを含みます
あらすじコピペ
恋人のケヴィン(ケン・レオン)と南米コロンビアへの旅行中、突然行方不明になった母グレイス(ニア・ロング)。デジタルネイティブ世代の高校生ジューン(ストーム・リード)は遠く離れたロサンゼルスから母を探すため、検索サイトやSNS・アプリなどを駆使します。
今や、スマホの位置情報や監視カメラなど、日常生活のあらゆる行動がデジタル上に記録されている時代。簡単に見つかると思っていた母ですが、その情報はSNSで拡散されて、失踪自体が事故か事件か、様々な憶測を呼んで世界中で大きなトレンドになっていきます。
＊＊＊
・１ 見てないが直接的なストーリーの繋がりはないので２だけ見てもわかる
・１ 同様画面の中だけで展開されていく。全編これなのが本当すごい。基本PCの中。その中にSNS、TV、メッセンジャー、防犯カメラなどの情報が映し出される形。
・18歳のジェーンが母を探すんだけどこの子がまあ、機転がきくし行動力もあり、頭の回転が早いからストーリー展開も早くて、軽く見るつもりが気づいたら目が離せなくなって最後まで見ていた。
ジェーンのすごいところ：
・母を探すために、まずホテルに延泊してないか電話で問い合わせ。言葉が通じない相手でもGoogle翻訳を使って一生懸命話す、聞き取る。（普通なかなかできない）
ホテルの画像から防犯カメラの位置まで気付いて、何とか防犯カメラの中身を確かめようとする。
・旅行中の母を探すために自分は現地に行けないからお手伝いサービス（いわゆる何でも屋さん）をネットで予約してその人の足を使って自分の代わりを務めてもらうことを瞬時に思いつく。
・母の恋人のGoogleにログインするためにパスワードを聞き出す。（その手段も、サーチ能力の高さも素晴らしい）
・現代っ子らしく、PCも携帯もすごい使いこなしている。
ーーー
母が失踪、恋人の携帯から他の女との約束が出てくる→浮気！？恋人が悪い奴！！
という流れからの、母が偽名を使っていることや親戚が一切いないことなどから実は母が悪い人では！？
からの、いや、母と恋人は愛し合っていた、二人で観光地に行って恋人の証であるロックを橋に結びに行っていたから、やっぱり二人は悪くない。
からの、母の親友が母の恋人と結託していた！？
からの、親友死んでた、じゃあ誰が！？
からの、恋人も射殺、誰が犯人！？
からの、家に変なおじさんきた！ええ、死んだはずの父親！？ジェーン誘拐される！
からの、結果：父親DV→刑務所→母の恋人と刑務所で出会い、この計画（ジェーンと母の場所を探る）二人が結託して犯罪を犯していた。
っていう２転３転する展開に終始飲まれて、すごい脳味噌が動かされて楽しかった。
最後までお手伝いサービスのおじさんが登場するのも良いしハッピーエンドなのも良い。
悪と正義がパキッとしててわかりやすい。
母はDV夫から逃げ出して、そのために色んな物を断ち切って捨てて逃げたという壮絶な過去。
誰にも打ち明けられなくて絶対辛かったろうけど娘がいることで頑張れてたんだろうなあ。
新しい彼氏が詐欺師で、せっかく受け入れたのに自分も騙されてたなんて辛すぎたやろうなあ。
詐欺師の彼のことを「彼にはビジョンがある」って言ってた女性がいたけど詐欺師みたいにそれを生業にしている人って本当に魅力的に見せるのが上手いんだと思う。すごいなあ。
