Momo

ワース 命の値段のMomoのネタバレレビュー・内容・結末

ワース 命の値段(2019年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

最初数式で計算すること、割り切って個人的に遺族の話を聞かない主人公が途中気持ち切り替わるのが割と場面的には一瞬で、あれ?とついていけなくなった

全体的に説明もきちんとあり、流れもわかりやすい。
ドキュメンタリーの要素も多いような映画。
はっきり敵味方があって、敵に阻まれながらも遺族のためにきちんとお金を払おう、という映画なのかと勝手に思ってたけどもっと淡々としていた。ドラマチックな展開が思ったより少なかった(良い意味で)
そんなんに悪い人も登場しない。

「人の命をお金で計算する」ということがいかに難しいか、ということとでもせねばならないジレンマ。

全員に同じお金を渡すことはできない。これはすごい理解、納得。でも割り切れない遺族の気持ちもわかる。
全員に同じお金を渡すこと=平等ではない、ということはわかるしもちろん感情論で金額を決めることはできない。
だから計算式を用いるのだけど時間も限りがあるし、一人として全く同じ人生の人はいないわけで、それをどうやって決めるのか、というとんでもなく難しいことを決断し、さらにもっと難しい、遺族にそれをわかってもらうという作業を無償で行ったというのは本当にすごい。
美談にしてるだけということだったら悲しいけどきっと違うと信じたい。

全員が納得しているわけなんてないけど、少しでも誰かの心が救われていたならいいと思う。
実際お金はとても大切で必要だから。
Momo

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