たき

サイド バイ サイド 隣にいる人のたきのレビュー・感想・評価

2.5
最近は某坂道の卒コンにどっぷりハマるのに忙しすぎて、久しぶりの映画です。
いやあ、なんですな。箱推しだった頃はなに観ても楽しかったし、誰ががんばってても癒やされたんですが、なんですかな、推しができた途端自分でも辟易するくらいの心の狭さを感じてしまって、こんなことなら箱推しのままのほうがよかっ←なんのおはなしですか?

齋藤飛鳥さん出演の映画のおはなしですよね。

内容自体はものすごくドストライクでした。よくぞこのテーマで齋藤飛鳥を使ってくれたと感謝の意を表明したい。

けどなぜか邦画特有のような気もするのですが、時々このテの絶望的なまでにテンポが合わない作品に出くわします。
とにかく間が長い。景色のひとつひとつ、セリフとセリフの合間合間に意味はあるんでしょうしわかるんですが、まあ合わない。おもしろくないし刺さらない。行間っていうのはそういうことじゃないと思うんだ。
いやそういうのが好きなひとは好きなんでしょうけれども、これはもう相性みたいなもんですしね。しょうがないね。

加えて極力バックボーンの描写を抑えた脚本なので、これまた今のご時世には合わないんじゃないかと余計な心配をしてしまいます。
愛されなかった少年と、愛されなかった少女のものがたりなんて、あれ以上はなにを語ろうが蛇足のような気はいたします。このへんの線引き加減は好きでした。

結末はちと意外。「ちひろさん」をさらに反面教師にしてしまったような感じ。
自分でも言うてたですやん。ひとは、信じたいものしか信じられないのだから、とっとと信じてしまったらよかったんですよね。
ランプ買ってくるのが遅すぎるのですよもう。

坂口健太郎が精魂も性欲もなにもかも失った幽霊みたいな役を見事にこなしてはりましたな。
劇中でつくる未山くんのごはんがこれまた見事にまったく美味そうじゃないんですよね。真っ白しろすけだし。
パプリカってなんであんなおもちゃみたいに見えるんだろう。

齋藤飛鳥さんは正直「あの頃、君を追いかけた」の頃のほうが上手かったんじゃないかと思わんこともないのですが、これはこれでむずかしい役どころだったですしね。しょうがないね。
なんですか。坂補正入ってるとでも言うですか。彼女を誰だと思ってるんです? さいと←まだそのネタやってるひと見たことないです。
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