ひでG

終わらない週末のひでGのレビュー・感想・評価

終わらない週末(2023年製作の映画)
3.4
以前も書いたが、Netflixはパッケージの作り方が上手い!(アマプラしか知らないからそことの比較ですが、、)
作品の並べ方、パッケージの写真、アカデミー賞候補などのミニ宣伝、作品のジャンル分け、どれもアマプラより優れている。
と言うか、アマプラはもう少しパッケージを工夫した方がいい。日本映画のジャンルの中に洋画が入っていたり、その逆もあったり、、観たいなって思わせる工夫した方がいいかな、、(1970年代映画みたいな分け方はあまり効果的じゃないかな、、)

さて、そんな商売上手なネトフリに誘われて、オリジナル作品を(やっぱり)チョイス。

バカンス先で事件に巻き込まれる映画。
巻き込まれるのは、イーサン・ホークとジュリア・ロバーツ夫婦と子ども2人。
ジュリア・ロバーツは、仕事のストレスか
どこかイライラ、ツンツンしている。
イーサン・ホークはいつものイーサン😅でなだめ役。

場所はロングアイランド。誰かの豪邸をそのまま借りるている。2人とも高収入なのだし、他人の家を使うって、どうなん?って思う。

不思議なことは、ビーチで過ごした初日から起きる。
巨大タンカーが海水浴場まで突っ込んでくるのだ!

そして、その夜、突然の訪問者を迎え、次々に不穏なことが起きてくるのだ。

バカンス中に不測の事態に陥るという映画は真新しくはないし、今まで観たそれらを超えてはいない。
登場人物たちの驚きや恐怖の表情と(少なくとも僕は)観客のそれとのギャップがあるなと感じた。

面白い部分も少なくないんだけど、、
例えば、僕が一番凄い、こーゆー事ってあるかもしれないなあ、って感心したのが、
自動運転の車が何台も暴走し、突っ込んでいくシーン。
こんなこと起きるかもしれない、って少し思わせる怖さがあった。

ラストの締め方、結局、現代人はデジタルな世界から抜け出せない、みたいな皮肉も効いていた。

人物では、終盤に出てくる、いかにもトランプ支持者という隣人の「中国の仕業だ、いや、北朝鮮かもしれない!」という単純ない陰謀論者も面白かった。

主役の2人、正直あまり見どころはないけど、鹿の大群を追い払うジュリア・ロバーツが鹿に見えたのは私だけ?

ここぞ、という時に「パパ力」を発揮した
イーサン・ホークもさすが!

と、まあ面白く観れる要素はあったんだけど、もっと初期の段階で逃げる手立てはあったと思うし、肝心の追い詰められる緊迫感が盛り上がらない。

それにマハーシャラ・アリの親子が僕にとっても最後まで謎で終わってしまったし、
中盤でジュリア・ロバーツ夫婦と別々に仲良くなるくだりも、中だるみとしか思えず白けてしまった。

ネトフリが力を入れた割には、中身の濃さが伴わなかった感が否めない作品だった。
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