らさぐらむ

マエストロ:その音楽と愛とのらさぐらむのレビュー・感想・評価

4.4
アメリカが生んだ巨匠、レナード・バーンスタインを、彼の音楽家としての側面ではなく人間としての側面から描く伝記映画。

めちゃくちゃ好きな作品だった!
やっぱり音楽映画は映画館で観るべき。

バーンスタインは数枚CDを持っているくらいであまり詳しくなかったが、とても人が好きな人だったんだなぁというのが第一印象。
ブラッドリー・クーパーの演技は途中からバーンスタイン本人なんじゃないかと思うほど惹きつけられたし、奥さん役のジョシュ・シンガーも非常に魅力的な素晴らしい演技だった。
オーケストラを指揮するシーンは文句なしのど迫力。これだけで映画館に来た価値がある。
演出や過去のシーンをモノクロで見せる手法などのおかげか、2023年の映画というよりももっと昔の映画を観ているように錯覚する。音もなんとなくモノラルっぽさを感じたんだけどどうかな。

年末のこの時期に私の好みドンピシャな作品が現れるとは...
あとエンドロールの『キャンディード序曲』、勝手に佐渡裕のイメージがついていて今まで作曲者を調べたことがなかったけど、バーンスタインの曲だったらしい。師匠の曲をテーマ音楽にしてたのね。

2023-037(024)
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