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マエストロ:その音楽と愛とのcocomilk8o8のレビュー・感想・評価

3.6
『Maestro』
伝記。

一人の天才音楽家の半生というより、妻フェリシアへの鎮魂歌のようだった。感動したというより、一家族の思い出を見終わった達成感。

レナード・バーンスタインの伝記作品。

主演のブラッドリー・クーパー自身が監督・脚本。ネトフリ制作。

個人的にはバーンスタインと言えば、『ウエスト・サイド物語』の作曲家であり、小澤征爾の師匠であり、カラヤンとライバルと言われていた人で、その彼の私生活はとても興味深いものだった。

とにかくタバコ吸いすぎで、見てるこっちも肺の具合が悪くなりそうだった😆

出演者のクレジットも最初にフェリシア役のキャリー・マリガンさんの名前があることからも分かる通り、主役はフェリシア。
彼女はとても強く美しい女性だったんだなと、そこに感動した。
男色気のある夫と良く別れずに支え続けられたなと、すごいと思う。

とても感動したとか、泣くまではなく、比較的あっさり感で終わったような気がするが、一つの家族の姿を見れたのは良かった。
人生ってなんなんだろう。家族ってなんなんだろう。生と死とはとか、実際に名を残す人が過去にいた事実とか、この世は儚く脆く、でも人はその中で支え合って生きていて、でもなんのために私達は生と死を繰り返しているのかとか、とにかくこういう伝記ものって、そういうことまで考えてしまう。
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