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ニモーナのdendohのネタバレレビュー・内容・結末

ニモーナ(2023年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

SNSの評判が良くて視聴。
冤罪を受けた騎士が、変身能力を持つモンスターの子供と組んで奔走するバディもの。
主人公がゲイだったり、種族としての『モンスター』のマイノリティ的な使われ方が評価を受けてるのかな?

(追記)モンスター=トランスジェンダーの隠喩という話を聞いた。確かにニモーナの『現在の』外見は中性的であり、作中で何度か『女のコ』という言葉に引っかかっていた。そして出生時はより少女的な外見だった。つまり世界各地や日本にも蔓延るトランスフォビア(『出生時の性別にとらわれず、変わっていく人々』への忌避)へのカウンターなのか。。。

壁はトランプが建てたアレとも取れるし、未知のものへの内なる偏見を可視化したものとも取れる。

キッズアニメ扱いだが、序盤の展開はまあまあハード(主人公は策略により主君を殺害、恋人に片腕を切断され、更に指名手配犯)で、子供が見ていられるかよくわからない。
世界観は中世騎士の時代の文化/社会体制そのままで、科学技術だけが発展したなのような謎の国家。意外と今まで見た事ない感じのビジュアル。

そしてニモーナの造形が絶妙。日本のオタクが観たら『ポリコレ』と言いそうな外観なのだが、表情豊かに動いてるのを観ると結構かわいい。彼女が様々な動物に変身しながら戦うさまは観ていて楽しい。

ネトフリに加入してたら見たほうが良いと思う。
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