コット、はじまりの夏の名波ジャパン10のレビュー・感想・評価

両親の愛情を受けずに育ち、存在感の薄い寡黙な少女(原題The Quiet Girl)が、夏休みの間親戚の家に預けられ、その夫妻の愛情に包まれて徐々に心を開いていくというストーリー。アイルランドの片田舎の風景が美しく、愛情表現が苦手な少女のぎこちなさが愛おしい作品です。日常の些細な出来事が4コマ漫画の様に繋ぎ合わされていますが、いずれも４コマ目が欠けており、結末を観客の想像に委ねる形となっています。特にエンディングは意味深。多分女性には沁みる映画だと思います。