はい駄目〜! 確実に皆んなが好きなやつ〜w
これ劇場で観なくて良かったよ。観てたら絶対最後耐えられなかったや。
言うなれば暗黒版ぼくのなつやすみ(ウソ)。
親戚夫婦に預けられることになった少女コットが、一夏を通し素朴ながら美しい自然の中で夫婦の愛情を受け変化していく様子を描く。
よくある設定の話しだけどこれマジ最強プロットですよね。嫌いな人いないでしょう。
ぼくなつと決定的に違うところと言えばコットの実家の家庭環境がよろしくないとこ(暗黒)。ガチ屑とまではいかないけどまぁまぁの毒親持ち、特に父親が最低。
家でも学校でも常に孤独を抱えたコットが叔母夫妻が暮らす田舎の農場で戸惑いながらも、少しずつ自身の居場所を見出していく様は非常に感動的。
叔父に頼まれ郵便箱まで駆けて行くシーン。僅かに笑み、活き活きとした瞳。それまでの彼女とは違う解き放たれた様な躍動感、生命力。本来あれが普通の子供の姿のはずなんだよなぁ…。
叔父叔母夫妻も同様で、決して彼らが特別な訳じゃないと思うんです。あれが普通の、子を愛する父と母の姿なんじゃないかなぁ。
やっぱり子供の成長環境って大事だよなぁ。
9歳のコットを演じるキャサリン・クランチさん、撮影時幾つなのか知らんけど、その歳にしてなんちゅう美しさ。大人になったらどんな魔性になりますのんこれ。ホンマ恐ろしいでぇ、海外の子役は…。
私が好きなのが舞台が決して“大自然”的なロケーションじゃないとこ、程良いのが良い。親しみの持てるどこか懐かしい感じが素敵。でも撮影が素晴らしいので最高に美しいです。
BGMを最小限に抑えた音響も大変好ましく効果的だったと思います。
好物だらけの映画ですが特に好きなのはコットと叔父のショーンのシーン全部。少女とおじさんのコンビってどんな映画でもなんか和む、推しに推せますね。ラストシーンの対比と「パパ」で目と鼻からお汁が一気に噴出したのは言うまでもありません。
どんなものにも終わりがあるもので、コットの夏休みも例外ではありません。
でも暗黒の家に戻りこれからどうなるのかわからないけど、きっとコットは大丈夫。あの牧場で見つけた確かな光が彼女の中にはあるんですから。
頑張れ、負けるなコット‼︎
とってもオススメですっ‼︎