日課のランニングの途中、毛皮のコートを着て立っていた中年の売春婦イザドラに一目惚れするエンジニアのメデリックの物語(このビジュアルの二人)。
・イザドラにはダンディな夫がいる。つまり夫公認の売春婦(でも夫が金のためにやらせているわけではない)
・嫉妬深いイザドラの夫の妨害をかいくぐって密会する2人(毎回夫に見つかるw)
・突然メデリックのアパートに現れたアラブ系の無一文の青年セリムを一時預かるメデリック
・市内で爆破テロが起こり、セリム=テロリスト疑惑で混乱するメデリックとアパートの住民たち
・メデリックの仕事のパートナーになる予定のフロランスはメデリックにしつこく関係を迫る
・イザドラが使っているホテルのフロントの老人と少女
・・・と、様々な人物が絡み合い、エロとユーモアと社会批判が入り交じるような、とてもヘンな作品ですw
ジャン=シャルル・クリシェ演じるメデリックのキャラがとにかく面白い。
『Nobodyʼs Hero』は、“誰の英雄でもない人”と“名もなき英雄”とどちらの意味でも使われますが、まさにメデリックがこのどちらにも見えるというw
アラン・ギロディ監督、面白いなぁ。