パリのセーヌ川に浮かぶデイケアセンターの木造船「アダマン号」の患者や看護師、職員の日常を優しい視線で映しだしたドキュメンタリー。
監督は「音のない世界で」などで知られるフランスのドキュメンタリー作家ニコラ・フィリベール監督。
ベルリン国際映画祭金熊賞受賞。
原題:Sur l'Adamant(2023、110分)
アダマン号は、精神疾患のある人々を無料で迎え入れ、音楽、絵画、ダンスなどのワークショップや文化活動を通じて、再び社会と再びつながりを持てるようにサポートするデイケアセンター。
患者たちは深刻な心の問題やトラウマを抱えているが、個性豊かで素晴らしい創造性もある。
精神疾患のない人たちが患者との違いを認めながらも共感することで、共に生きる社会への扉になればよい。
~患者たちが口にする映画~
・「パリ・テキサス」「裸足の伯爵夫人」「アメリカの夜」」(ポスター「8 1/2」「「オリーブの林を越えて」)
~患者たちが口にする俳優、監督、画家、シンガー、バンド~
・エヴァ・ガードナー、ハンフリー・ボガート、アニエス・ヴァルダ、ジム・モリソン、ジェームス・ディーン、ジェラール・フィリップ、ヴァン・ゴッホ、クレイトフル・デッド…
~ラストのクレジット~
「アダマンはパリ中心部の成人を受け入れる、サン・モーリス病院付属デイケアセンターである。
チームと患者の意見を基に、セーヌ・デザインが設計。2010年に設立された。
形式的な事務に追われて個を軽んじる世界にまだ屈していない世界が存在する。
人間と言葉の想像力を生き生きと保つ場所だ。
これから先も?」