みゆき

パスト ライブス/再会のみゆきのレビュー・感想・評価

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)
3.7
A24配給のアカデミー賞ノミネート作品。
ヒロインが子どもの頃カナダに移住し、アメリカ人男性と結婚するのはセリーヌ・ソン監督の生い立ちと同じ。
ソウルとニューヨークを舞台にしたラブストーリー。
初恋の相手と再会した韓国人男女とアメリカ人の夫の話。

これはめちゃくちゃ感想が複雑。
やっぱりユ・テオは好きだからユ・テオ目線で観ると、すごく優しくて穏やかで切ない良い映画なんですよ。
もしもあの時⋯と言っても仕方ない過去と、来るかどうか分からない来世。
どんなに望んでも手に入らないけれど、2人の間に流れる運命はハッピーエンドより尊くて美しい。
ユ・テオエモい。エモ過ぎる❤️  
それがヒロインの夫目線から見るとこんなふざけたことあるかって話ですよ。
仮に貴方が東京でアメリカ人のパートナーと知り合い付き合うとします。
パートナーの永住権のために結婚し平凡な暮らしを送っているところに、パートナーの初恋の相手だと言うアメリカ人が24年振りにわざわざ会いに来日して、自分の前で楽しそうに2人で英語で話している。
今さら何しに来たんだよ💢ってなるよね。
でもこの夫がとても優しくて、この映画が穏やかなのはこの夫が決して声を荒げて怒ったりしないからなの。
なんていい人。
お寿司奢ってあげたい。

ユ・テオのお父さんは国際市場のファン・ジョンミンみたいにドイツで炭鉱労働者として働いていた時、キム・ユンジンみたいに看護師として働いていたお母さんと出会って結婚したんだそうだ。
ユ・テオはドイツで生まれ育って、高校卒業後アメリカとイギリスで演劇の勉強をしたのでドイツ語も英語もペラペラ。
今作ではわざと下手くそに英語を喋ってたのね👍
これをきっかけに海外でも活躍して欲しいね。
みゆき

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