濃密で優しい。
本年度アカデミー賞作品賞、脚本賞2部門ノミネート。
韓国からアメリカへ移住したノラと、幼馴染のヘソン。
幼少期から12年後にネットで再会、また距離を置き12年後の直接の再会を描いた優しいラブストーリー。
月日の流れと環境の変化。
子供時代と大人の世界。
私達は大人であるから大丈夫。
ただそこに割り切れない感情も見え隠れする。
ノラの夫の心境と言動もリアルでありつつ優しい。
不安がある上での優しさが印象的。
2人で話していたことに対して、構わないよと言うタイミングがまたリアル。
時間の流れた大きさと、再会が呼び起こす喜びとざわめきを繊細に描いていました。
泣いているのを見守る人物が変わっているのもまた現実的でありながら涙腺が緩む。
ロケーションも素晴らしく、音楽の質感も好み。
3人の演技も良かった。
もう雰囲気だけでも刺さりまくる上に、余韻が深い。
24年の想いはまだまだこれからも続いていく。
この作品の時間の流れが切なくも心地よい。
パストライブスというタイトルの意味もまた素敵。
こんな風に前世を語り合えたら、、、
文句なしの傑作。
