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パスト ライブス/再会の方眼のレビュー・感想・評価

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)
4.1
2023年”Past Lives”。24年間初恋の相手を思い続けるヘソンと、韓国からカナダに移住し今はN.Y.に居る脚本家のノラ。ブルックリンでの再会は、互いのカップルとの仲/不仲を軽く探り合う会話、リンクレイター作品を参照してる(バーでも、偶然電車に乗り合わせる話題も出て)。ユダヤ人で作家のアーサーと、グリーンカード狙いで結婚したノラの会話は、ソフトでタフ、ケンカにならない「落下の解剖学」。アジア系移民と異文化と運命の相手。これは衣装が語る映画。小学生時代、登場時は青と赤で明確なヘソンとノラ。公園でのデートは青と黄。階段の分かれ道、青と赤は基調だが、そこに互いの色が混じっている。一転、移住先でノラは最初、青を着ており、本人曰くの韓国マッチョをまとっている。12年後、ヘソンは青でノラはモノトーン。ノラが作家ワークショップで訪れるシェアハウスみたいなところ、赤味のカーディガンを脱いでから黒。24年後、N.Y.訪れるときヘソン青、迎えるノラ白。いろいろあって最後のヘソン、シャツは青でパンツは赤味の紫。ノラが言う24年前の少女と一緒。デザインは、A24の良作を手掛けるKatina Danabassis。
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