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パスト ライブス/再会のOKkynのネタバレレビュー・内容・結末

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

いやあ、びっくりするほど共感できなかった。自分は恋愛脳じゃないんだなーと再確認しかかるも、いや、違う、女にも男にも共感できなかったからだときづく。人としての魅力も考え方も。顔も表情も。

イミョン?だっけ? 縁ってことだよね。前世でつながりがあって8000層をこえてきたとかなんとかいって、はあそうですかと思ったけど、それを韓国的とまとめてるところにどんびいた。

韓国的かアメリカン韓国的か、そういうのは絶対あると思うけど、自分がいかに相手と違うかを確認するための概念として使われてうんざりした。そして幼なじみにも、君を韓国という狭い世界に閉じ込めてなくてよかった、移民にいってよかった、そんな君が好きって言わせることで自己肯定してるところもうんざり。

とはいえ寝言は韓国語で、アメリカ人になれるわけでもない。どこに所属してるからわからない宙ぶらりんな感覚はあるだろう。その部分をもう少し丁寧に描いてたら、少しは共感できたかも。

最後のバーのシーン、3人いるのに、夫を無視してふたりだけで会話を進めたシーンは、おもしろかった。えせふたりだけの世界、あなたと私しかいない風。よくあんなことできるなあとニヤニヤした。映画史上に輝く自己中シーンではないでしょうか。もうほとんどホラー。

最後は玄関前で待っててくれた夫に泣きつく。あれ、なんで泣くかい? 理解が追いつかず、ぽかーんとした。

この映画いちばんの衝撃は、そのオットくん。どこかで見たことあるなーと思ったら、「ファーストカウ」の主演、ジョン・マガロだった。ここでもおしの弱い、いい人役。どこまでも!! とはいえ、もちろん夫にだって共感はできないんだけど。

グリズリーベアの音楽はすばらしかった。が、途中あまりにも興味がなくなり(どうでもよくなって)うとうとした。
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