サマータイムブルース

ポライト・ソサエティのサマータイムブルースのレビュー・感想・評価

ポライト・ソサエティ(2023年製作の映画)
3.5
インド映画っぽいけどイギリス映画
「スラムドッグ$ミリオネア」みたいなもんか
舞台はロンドンです

パキスタン系イギリス人の女子高生リア・カーン(プリヤ・カンサラさん)はロンドンで両親と姉リーナ(リトゥ・アリヤさん)と暮らしています
リアは同じパキスタン系インド人のスタントウーマン、ユーニス・ハサートに憧れ、日々武道の鍛錬をして、弟子入り希望の手紙を送り続けていますが返事は来ません
そんな折、リーナが金持ちの御曹司、サリム・シャー(アクシャイ・カンナさん)と婚約します
大好きな姉を取られる淋しさと、婚約の裏になにか陰謀が隠されていると睨んだリアはクラスメートの親友2人と結婚を阻止しようと奮闘します

リアとリーナ姉妹が可愛い
リア役のプリア・カンサラさんは現在31歳で、撮影当時は20代後半と思われますが、小柄なせいか十分高校生に見えます
私も仲の良かった姉が結婚して海外に移住する時はかなり淋しく感じたので、リアの気持ちはよくわかります

映画には登場しませんが、リアが憧れるユーニス・ハサートさんは実際にアンジェリーナ・ジョリーさんやミラ・ジョヴォヴィッチさんなどのスタントを務める実在の人物です

クラスで最下層の悪友トリオ、クララとアルバとリナの3人、その名も“処女軍団”が力を合わせて姉ちゃん奪還作戦を繰り広げます
最後にはいじめっ子だったコヴァックスも参戦!!
でもここまでやる!?
はっきり言ってやってることほとんど犯罪です

それと、学校の進路相談って、あんな教室のみんなが見てる前でやるのか
個人情報ダダ漏れじゃん

序盤からテンポよく進んで見やすいけど、若干中弛みあり
これ、途中までサリムの正体が分からなくて、ほんとに悪い奴なのか、リナが暴走しているだけなのか分からないのよね

劇伴はショパンの「華麗なる大円舞曲」やケミカル・ブラザーズの「Free Yourself」に混じって何故か浅川マキさんの「ちっちゃな時から」も
一体誰の趣味よ!?

イギリスでパキスタン系の女の子がアクション頑張って、主役張るって画期的なのかも
やはり、インド、パキスタン、バングラディシュあたりは元々イギリスの植民地だったので下に見られ、虐げられているという事実があるみたい
そういう負のイメージを吹っ飛ばす痛快アクションコメディに仕上がってました