ソウルメイトのルルのネタバレレビュー・内容・結末

ポジティブな手紙内容と映像は現実という、差の演出が好き。
後半から「実は実は」な展開が起きるけど、それらは人間の情緒から起きるもので無理を感じさせない自然な展開運び。
観た後にオリジナルの方も観たけど、個人的に圧倒的に今作が良い。変更点が全部良いように作用、エンタメ感が増していると感じた。

まず、自分が書かれた大きい絵というのが良い始まり方。文字よりも絵の方がインパクトある。
二人はキスをした、と思いきや実は彼女は噛んで攻撃していたというのは面白い。オリジナルよりも彼女が理性的であることが分かる。アクセサリーをずっと持っている理由も与えられている。

花嫁が逃亡する変更も良い。しかも逃亡する気持ちになったのが自分の写真を見て、というのが良い。違和感ある自分を直視しての行動と理解できる。
この作品は受け手がキャラクターたちにマイナスな感情を持たないようにを考えて作られているように感じた。

一番巧いと感じた展開は「彼女の行方を知っているか」「知らない」からの彼女から連絡が来たこと。興味を引き付けられ、実は娘に彼女の名前をつけている事が分かり物語が展開していくのは綺麗。
オリジナルは娘がペラベラ喋り過ぎだと感じたから。でも今作を観てなければそう感じる事はなかった気がする。

自分の中では彼女は今も旅しているエンドも大好き。インパクトある映像で終わった後も広がりを感じさせる良い終わり方。