知識として分かっているつもりでも、映像で見ると解像度が全く違う。
自分たちが日本でのんびり暮らしている間にも、隣国では多くの人が洗脳され、人権が奪われ、命が失われている衝撃。
２つの家族の脱北に密着しつつ、合間に脱北経験者や識者のインタビューが入る。
マクロな歴史的背景を学びながらミクロの脱北者の現実を見せていく構成。
２つの家族の当事者や脱北支援者、経験者たちの語る内容、声、表情が全て重い。
脱北の道中でのおばあちゃんや子どもたちの言葉がガッツリ洗脳下で怖い。
脱北が成功したら彼らはどれほど衝撃を受け、どれだけ人生が変わるのだろう。
見てるこちらが笑顔になってしまう瞬間もある一方で、密着の中ではかなり衝撃的な展開もあり複雑な気持ち。
情報が錯綜して何が事実か最後まではっきりしないのが北朝鮮を取り巻く現状でありドキュメンタリーなんだなと。
鑑賞後はこの映像を撮りきった制作陣への感謝と純粋な学びへの満足感もあり。
