青二歳

虎の尾を踏む男達の青二歳のネタバレレビュー・内容・結末

虎の尾を踏む男達(1945年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

能“安宅”を下敷きにした義経と忠臣たちの逃避行。コメディリリーフのエノケンに対し内務省からお小言を食らった際、黒澤監督がブチ切れたエピソードはコメディアンへの敬意が見えて好ましい逸話。
歌舞伎“勧進帳”より断然お能“安宅”の方が舞台芸術として完成度が高く且つ美しいと思っておりますが、今作はこれ能ベースですね。エノケンの強力キャラも能の狂言方に依拠しているでしょう。(ツレも多くて迫力あり、エンタメ性が強い作品で、子方の義経の活躍もかわいいですしオススメです。歌舞伎はちょっとくどくて好みでない。)
さて映画についてはというと、この無駄な豪華キャストはここまでくると笑う。大河内傳次郎の弁慶が意外にハマってるし(意外)。
あと謡いが聴きやすくアレンジされてるのも黒澤監督らしいというか、この映画のエンタメ性を担保しようという試みなんでしょう。いいですね。んでもってラストのエノケンの六方。んもう〜可愛い〜♡
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