雨丘もびり

ブギーマンの雨丘もびりのレビュー・感想・評価

ブギーマン(2023年製作の映画)
4.1
あら!素晴らしい☆☆☆☆☆ドキドキゾクゾクウルウルできる良作でした。
シンプルで推進力ある一家の成長Storyを、役者さん皆が本気込めて演じてるから心地よくノレるし、監督(ホラー映画見過ぎてアタマおかしい人だと思うw)の過去傑作オマージュが単なる目くばせになってなくて技アリだし、なにより未解消なモロモロへの切なさが凄いキングっぺー(ぽい)。『スタンドバイミー』の取り返せない帽子のよう。
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人真似を覚えるっていう薄気味悪さは....素晴らしいアイデア!なんかこう、こっちの皮膚の中に浸食してくるカンジ。本能的にヤだ。
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クリスマスツリーの電飾をからだに巻いて魔除けする妹ちゃんの、彼女なりにせいいっぱい知恵を絞った感が愛らしく、ママがここに閉まってた!って覚えてたから出せたんだと思うと泣ける。嘘。泣いた。
ほんで、赤とか緑とかのライトが彼女をチカチカ照らす恐怖演出...『サスペリア』すなw監督アホか!(褒)。アルジェントオマージュに物語上の説得性を持たせる誠実さが変態(褒)。
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イマイチという劇場鑑賞組の方々の気持ちもわかります。まぁ~暗くて見えない!!!これは怖いというよりストレスなレベルですね。暗闇自体が恐怖の象徴っていう演出意図はわかるんだけど、やぱり怪物のヴィジュアルはちゃんと見たい。あの両手で口を覆って微笑んでるみたいなデザインは不気味ですっごくイイし、顔のギミックはしっかり見せて忌まわしさを煽るべき。見えにくいせいで、気になって物語に付いて行けなくなるのは逆効果。ましてや劇場で観たら一時停止も巻き戻しもできないわけだしw、私もフラストレーション溜めてたと思うよ。
ホントはサブスク用映画だったのに劇場公開に踏み切ったD社の差配......ただ、この制作陣や俳優たちを超応援したい!っていう気持ちならわかる。私も応援したいもの。なので☆を奮発!楽しい映画体験をありがとう!
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イントロが主人公と別家族の惨劇...なのは説明不足かな?ちょっと置いてかれた。