雨丘もびり

ホールド・ザ・ダーク そこにある闇の雨丘もびりのレビュー・感想・評価

2.0
犯人vs.無関心という暴力(ウィンドリバー系)
犯人vs.事なかれ主義(ミスティックリバー系)

描きたいテーマはわかるんだけど、本作の主人公(狼研究家?)は発生する事件とまったく無関係の人で、この映画で対立するトライブのどこにも属していないので、Storyへの巻き込まれ方がナゾ→読後感がハテナ。
あの失礼しちゃう母親が狼のせいにして息子を殺したのは良いとして(良くないけど💦)、なんで帰還兵の夫(粛清する気満々)に見つかっても●ろされず、黒魔術で死体を蘇らせましょう的なオカルト計画に乗っかったのか?ぜんぜんわかんない。
夫のオカルト脳も急展開すぎて戸惑ったし、狼のおっちゃんまで射殺す意味もよくわかんない。

なんだかちぐはぐな映画でした。狼を出す意味あった?

いっそ帰還兵の夫を主人公にして、vs.警察、vs.村人、vs.ワガママ妻にした方が、彼ら彼女らの苦しみ悲しみ怒り嘆きを丁寧に描けた気がする。